リニューアルHuluがUnhappyすぎて俺のナオンが怒ってる件

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 既セクから突然「ちょっと突然、Hulu見れなくなったんだけど!」という連絡がきた。僕も会員だと知ってるからだろう「おまえはどうなんだ?」という意図だと、すぐに解った。「またまた御冗談を」という昔のAAが頭に浮かびつつ、我が家のTVで操作したところ、あっさり映って話は終了……というワケにはいかず「彼女の家では何故か見れない事情」について、調査(現代では「ググる」という)したところ、上の件に話はいきついた。要するに彼女の家の古い2011年Sony製TVにおいて、新しいバージョンアップで弾かれたのだった。

 

 お知らせ | テレビ ブラビア | ソニー

 あぁ、クリティカルなお知らせ出てた。これか。
 僕は会員ではあるものの一応、被害者ではないわけだが、この問題って調べれば調べるほど「すげーな」という感想しか出てこなくて、思わずブログに書いちゃう次第です。

  だって動画サービスなのに、ある日いきなり観れなくなっちゃうんだぜ? ありえないでしょ。いやまあ告知はしてたみたいだけど、買う前ならともかく、買った後で商品ページなんか普通、観ないよなあ。

 しかも観たところ、SONY側の事情じゃなくて、Hulu側の都合による仕変なんだから、Huluのページに載せたり、会員にメールするのが筋だと思うんだけど。アプリがSONY製だからとはいえ、釈然としないなと思う点については後述します。

 

t-matsumoto.hatenablog.com

 

 上のURLを押すのさえ面倒くさい人たちのために、ざっくり説明すると、アメリカ本来のシステムを使ってサービス運営していた日本版Huluが今後、自分の都合どおりに(つまりアメリカ本国のお伺いなしに)サービス継続をさせるために、日本版システムと呼ぶべきものにリニューアルしたところ、見事なクソ仕様(回線遅延、画質の劣化、観られない機器が出てくる等)で負の祭りと化した、というわけです。

 しかもリニューアル後のURLは「www.happyon.jp」。端的に言って「ウケる」。

 

 まぁリニューアル直後のバグとして多少の回線遅延は、仕方がないかも、と悠長な僕は譲歩できるんですが「今まで見れていたTVで見えなくなる」という点は正直、何人かは「もっと告知ちゃんと徹底しなくていいのかな?」と言ったはずです。だってwebサービスに関わらず、普通のコンテンツメーカーなら「今までできていたことが突然できなくなる」系のユーザーの失望ダメージに対して細心の注意を払うはずなんですよ。

 普通ならね。

 確かに僕に電話してきた彼女の場合、2011年SONY製TV内のアプリから起動させていたという若干、特殊とはいえ、しかし「昔のソニーのテレビ」という意味では、さほどマイノリティな事例でもないですし、ましてTVなんて、普通そうそう買い換えるもんじゃないですよね。

 しかも、そういう色々な機器でネット配信できるのが強みの「動画サービスで、動画が見れなくなる機器が出てくる可能性」について経営側の誰もなんの危機感も感じなかったんですか? 申し訳ないけど、ちょっとそれはヌルすぎだと思いますよ。


 もちろん、この件については、Amazon Fire Stickを買えば、観れない問題自体は解決するワケですが、彼女に関して言えば、それは「はぁー!?」ということらしいです。なんで、おまえらの勝手な都合で、私が新たに5000円、投資しなきゃいけないのよ的な。おそらく、このへんが「突然みれなくなったユーザーのショック」だと思われる。もっと前もって自覚して「どうしよっかなー」って言える準備期間があったら、ここまで怒ってないと思われる。

 

 そういう意味だと、この問題、ベストの選択肢は、おそらく事前にメールでアンケート等をとって、見れなくなるであろう対象者には事前にFire Stickなどを送るといったことだったと思うんですが、そのへんが月額980円というWebサービスの限界なのかしら。つまり、安かろう悪かろう的な?


 今回の日本側のリニューアルに至った経緯を読む限り、以前から営業赤字が続いており、本国のコンテンツを買うばかりではなく、利益を取るために自前のコンテンツを充実させる、といったためらしいんだけど、今のHuluの出資って100%日本テレビだし、おまえらのHulu連携コンテンツって、たとえば、あの「ラ○トコップ」という超サムいドラマ(注:個人の感想です)が思い浮かぶんですが、ああいうの今後も作って、お金を取ろうとしているのかな、と想像するだけで、ある意味、このへんで潮時だったのかもしれないなと思います(注:くれぐれも個人的な感想です)。でも、ああいう系メインになって「日本独自コンテンツです。これから増やします」ってアピールされたら、ちょっとショッパイなーって思う。

 

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 と、意見が過ぎましたけど、これについて日本Huluは謝罪とともに「不満だった人は1か月分の視聴無料か、1000円分の金券で許して下さい。7月に受付ページ作ります」ということらしいです。

 件の彼女は「そもそも視聴できてねーんだから無料『視聴』って、どんなギャグ? そもそも7月まで待てない」と口を悪くしておられました。Eカップのくせに怒ると怖いんですね(関係ない)。しかし確かに準備がどうのこうのって言っても7月は遅いよなという点については僕も同感する。すでに、かなりの退会者が出ていろとの噂ですし、実際こういう「ごめんなさい」時ほどスピード勝負だと思うんですが、こういう対応の遅さも「ああ、本当に日本資本になったんだな」って暗澹な気分になりますね。

 何度も言うけど、こういう事するのにURLはwww.happyon.jp」。実に面白い。

 

 結局、この人たちが守りたかったのは、自分たちの利益や、著作権でもあったかもしれないけど、ユーザーの「いつもどおり動画を見れる権利」ではなかったってことなんかな。Huluは今回ユーザーに見放されても仕方がないような気がしています。